以前、ベルリンにいた時の記事で、体を信じれば、怖くない、と先生に言われたということをを書いた。
今、その意味がよくわかる。
たとえばこけそうになった時、とっさにバランスをとって、こけないように、本能的になっている。あるいは、手をついて、けがを最小限にするように、本能的にできている。
今、自分のソロパフォーマンスを作っている中で、あえて、体のコントロールをしないで動くという場面をつくっている。走っては転び、立ち上がっては足をすくわれ、前に行こうと思えば、横に倒れ・・・
そんな動きになっていてほしい。(コントロールしていないので、どうなるかは、毎度やってみないとわかんないけど)
でも、やってみて思う。
思いっきりめちゃくちゃにしようと思っても、ダンサー的練習の成果というべきか、この場合はその成果が邪魔して、無意識に、うまく着地し上手く次の動きにつなげたりしていて、妙に、アンコントロール感が薄い。
やっぱり、体ってすごいな(笑)
もっと、何かに、突き動かされる、憑りつかれるくらいの、外れ方にしたいんだけど。
体ってよくできている。
アンコントロールを探していてわかったのは、やっぱり呼吸が肝であること。
こけそうになった時に、ぐっと呼吸をこらえると、そこで体が止まって、転ばずに済む。だから、こけそうって思った瞬間からこけて次の体勢になるまでずーーーっと吐く。
ちょっと極端なくらい吐いたり吸ったり、その強さやスピードを変えたり。まるでボクサーみたいに、シューシュー、シュッ、ハア~とか言いながら広いスタジオを走り回っている。
アンコントロールな瞬間を作り出すことをコントロールしようとしている、というお話しでした。
つづく…