皆さんは原作アニメ/絵本「きりのなかのはりねずみ」を見たことがありますか?
この作品のひとつの特徴は、登場キャラにとくに名前がないことだと思っています。
今日は、名前がないことと役作り、そのあたりを書いてみます。
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登場キャラは、はりねずみ・こぐま・みみずく・しろうま・がの5つがメインで、他には、かたつむり・ぞう・みずのなかのだれかの3つ。セリフがあるのは、はりねずみとこぐまで、お互い「はりねずみくん」「こぐまくん」と「くん付け」で呼び合ってるけど、性別を特定できるほどじゃない。はりねずみのセリフの中に「しろうまさん」「みみずくさん」というのも出てくるけれど、こちらも同じく。
この絵本は、人によって様々な解釈があると思うけど、名前による性格・性別・年齢などの印象づけがないことがひとつ要因だと思っています。
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ちょっと、別の絵本の話。私がいっっっちばん好きな絵本「めっきらもっきら どおん どん」。
これは、ネーミングが最高!!男の子「かんた」、妖怪3人「もんもんびゃっこ」「しっかかもっかか」「おたからまんちん」。性格はもちろん、絵本に描かれていない彼らの日常まで想像できるくらい、とってもパワフルな印象を与えているでしょ?
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さて、公演に話を戻すと、今回出演者は、ダンサーasamicroさん、朗読家 辻愛美さん、私の女性3人。私ははりねずみ役ですが、asamicroさんは衣装替えをしながら複数の役を演じ、朗読家さんはナビゲーターとしてお客様に寄り添う役割。
性別や年齢といったわかりやすい指標がない中での役作り。日々、国語の授業のように絵本を読解しては踊ってみて、しっくりくるまで何度もトライ。キャラの性格って、キャラ同士の関係性の中で相対的に決まっていく。だから、一人で練習してしっくりきたものが、全員での練習で合わせるとしっくりこなかったりもする。
本番まであと2週間、それぞれのキャラの噛み合いをじっくり調整したい。原作は10分の短編アニメでyoutube(こちら)でも見れるので、ぜひ事前に見てみてください。これが360°シアターでどうなるか、お楽しみに!
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11/30金晩@南青山
★11/13時点、満員★キャンセルが出た場合は優先的にご案内しますので、ご興味のある方はお気軽にメールください。chabinouske@gmail.com