Day53 London
ロンドンでもCouchsurferにお世話になった。その方とのお話し。
60代の男性。ロンドン生まれロンドン育ち。医師で、治療はもちろん、教壇にも立っている。仕事で海外に行くことも多く、また旅行としもたくさんの所に行っている。
紳士とはこのこと、みたいな方だ。
身長が2m近くあって、ゆったりと動くからなのか、年齢的にはお父さんの年齢だけど、おじいちゃんの家にきたような気がする不思議。
広い家の中には、各国のお土産がたくさん並んでいる。特にアートが好きらしく、絵画や掛け軸がたくさん。もちろん日本のものも。壁一面の大きな書棚には、分厚い本や古いアルバムがずらり。
家に帰ると、まず紅茶を入れてくれて、今日のことをひとしきり話す。
ミュージカルの話をすると、その歌を歌ってくれて、その原作や映画の話をしてくれる。
踊りの話をすると、書棚からそれに関する本を引っ張ってきて、いろんなことを紹介してくれる。
旅の話をすると、昔そこに行ったときに買った絵画の前につれていって、歴史の話をしてくれる。
教養の広さ深さたるや…
引退したら、数年ごとに住む場所を変えたいと言う。死ぬまでに数か所は住めると思うから、どこに行こうか考えているらしい。文化を理解し始めるのに数年はかかるから、旅行だったり、1年だけの仮住まいだったり、という時間の使い方ではなくて、数年ごとがいいなと言っていた。
日本も候補だよと言ってくれた。なにしろ複雑な文化だからね~ぜひ浸かってみたい文化だよ、って。
仕事で初めて日本に行ったとき、一筋縄ではいかない文化の中で、苦戦した経験があり、良い思い出だと話してくれた。
Gaizin(外人)には相当むずかしかった…って。茶目っ気たっぷりに、自分のことをGaizinって呼ぶ(笑)
本音と建前が常にある会話は理解するのが難しくて、でもその文化的背景にとても興味がある。だから日本は候補地だと。
「って、本音で言ってくれてますか?笑」
と質問したらGaizinさんは紳士的に笑っていた。
出会いに感謝です。今日からポルトガル リスボン!
つづく…