Day23 Iceland
-Kefravik
前記事のつづき。
私が、ばるっぽスタジオを開く際、「学習」「自立」というテーマに行きついた経緯をアイスランドの素晴らしい写真(旦那さん撮影)とともに記録しようと思います(笑)
世の中には数多ジム・スタジオがあり、分類といっても難しいが、かなり大きな括りとして2つ挙げてみる。
まず、一つ目。筋トレマシーンがたくさん並んだ空間としてのジム。お客さんは基本的には自分自身で運動するタイプ。
これは、筋トレマシーンという設備のレンタル料と、その空間のレンタル料。ヘルスケア事業と見せかけて、レンタル業なんだと思う。
だから、商売としては、お客さんに通い続けてもらい、レンタル料を払い続けてもらわなければならない。
2つ目。グループレッスンを主とするスタジオ(ヨガ、ピラティスなどなど)。先生が前で見本を見せ、お客さんは見よう見まねで動いてみるというタイプ。今回NYでいった二つもこのタイプ。
これは、先生の動き・ショーを見るという観覧料と、空間のレンタル料。ヘルスケア事業と見せかけて、エンタメ業なんだと思う。
こちらも、お客さんに、スタジオに通い続けてもらい、ずっと観覧料・レンタル料を払ってもらわなくてはならない。
この2つとも、お客さんは今後ずっと通い続けないと、健康でいられないかのように錯覚させていないだろうか。ある意味、ずっとジム・スタジオに依存していないと、健康でいられないかのように思い込ませていないだろうか。
なんなら、通い続けても、レンタル料・観覧料にお金を払っているわけなので、健康になれるのかというと疑問だ。
ここで、じゃあ、健康な状態って何よ?何なのよ??と定義を問いたくなってくるのだが…
健康な状態とは、健康について考えていない状態のことだと思っている。
怪我したとき、風邪をひいたとき、かなり太って(もしくはかなり痩せて)生活がしづらいとき…ああ健康って大事だよな~と思うけれど、健康な時は健康について、さして考えることはない。
いやいや、今現在、自分はそれなりに健康だと思うけど、1駅歩くとか、なにかしらの食事法を取り入れているとか、日々健康について考えているよ??と思った人もいるかもしれない。
もし、そういった行動を始めて数日目だったら、あるいは、かなり断続的にしかやれていなかったら、健康について考えて、健康になれそうな何かをやらなくてはならないと思い、健康のためにそれをやっている状態なんだと思う。
もしそれが、数か月、1年と続いているとしたら、それは、健康について考えて、健康になれそうな何かをやらなくてはならないと思い、健康のためにそれをやる状態ではない(くどい!笑)。なぜなら、もはや「習慣」になっていて「日常」に溶け込んだ「当たり前」の行動だから。
歯磨きと一緒。
虫歯とは恐ろしいものだから虫歯にならないように健康な歯でいられるように歯磨きをすべきなので歯磨きをします。今朝もそう思ったので歯磨きをしてから出勤しました。
って、いちいち考えてから歯磨きをする人はいないと思う(笑)
歯磨きをするのは、たしかに、虫歯にならないため、健康な歯でいるためなんだけれど、もはや習慣化しているから、いちいち考えないでもする。当たり前だから。
どうやって歯磨きが習慣化したか思い出してみると、ママに歯磨きをしてもらうところから始まり、ママに歯磨きの仕方を教えてもらって自分で磨くようになり、でもママに言われないと歯磨きしない時期を経て、そのうちだれに言われなくとも歯磨きをするようになる。学習からの自立。
ばるっぽスタジオが目指しているのは、こうなること。
つまり、体をメンテナンスすることを学び、その後それを自分ですることが習慣化して当たり前になっている人を増やすこと。スタジオにこないと健康でいられないという状態ではなく、クライアントさんが、自宅で自分でできるようになっていることを目指しているから。
「ばるっぽスタジオを設備レンタル業やエンターテイメント業にしない」と考えたのは、このため。
何業かといわれると、教育業。自立するまでのサポートという意味では、ママ業も含まれるかな(笑)
ばるっぽスタジオでしてきたこと、これからどうしたいのかについては、今度書きます。アイスランドの素晴らしい写真とともに。
つづく…