Day5 San Francisco
4日目7月2日(日)のEcstatic Danceについて書こうと思う。
カメラNGのイベントだったので、写真や動画をお見せできないのが残念。
でも、カメラNGなどいくつかのルールがうまく働いて、このイベントが素晴らしいものとなっている。(ルールは後ほど詳細紹介します)
このイベントはアメリカ各地で行われていて、サンフランシスコは教会で行っている。
教会が、入ってびっくり、なんと床が体育館のようになっていて、なんならバスケゴールもあるのだ。音楽が聞こえると思ったら、奥に手作り感あふれるDJブースがあり、DJが回しているではないか!!
これが日曜の午前中?! 教会?!
さて、私はContact improvisationというダンスのワークショップから参加した。
どんなダンスかというと、複数人が体を押し合い、互いに体重を預けながら、動き続けるようなもので、一人ではできない様々な動きが生まれるところが醍醐味。そしてもう一つ、他人と触れ合い続けることで、何とも言えない安堵感、リラックスも生まれてくる不思議な踊りである。
私自身、日本で初めて参加した時は、見ず知らずの人の体に触れることに抵抗があったが、10分ほどやっていると、不思議と心がふわっと開いてくるのを感じた。
人の感覚はこんなにすぐ変わるのかと驚いた。
どんなものか気になる方はわかりやすく解説されているこちらの動画をチェック!
さて、Contact improvisationの後は、Ecstatic Danceが始まる。来たい時間に来ればよくて、だんだん人が増えていった。最終的には老若男女、お子様連れも、70名ほどが集まっていた。
冒頭に書いたルールを紹介する。
・好きなように動くこと
・しゃべらないこと
・自分と他人に敬意を払うこと
・アルコール・ドラッグ(一部のドラッグはCAでは合法)を入れていないこと
・撮影はしないこと
など。くわしくはこちら。
皆で集まって踊るイベントというと、クラブでお酒を飲みながらハイテンションになっている様子を想像しがちだが、全くそういったことのない空間。
アルコールの力を借りない方が、純粋に音楽に体が反応して、動きたくなたったから動くという、本来の踊りができるような気がした。
それに、綺麗に踊る、魅せるために踊るということを全く忘れさせてくれる空間で、体が動きたいように動くという現象に出会うことができる。
しゃべってはダメなので、アイコンタクトとスマイルでコミュニケーションし、とっても優しい時間が流れる。
2時間ほど踊ったら、生演奏・生歌で、静かな美しい曲が歌われる。はじめはクールダウンとしてみんなストレッチなどしていたが、そのうち一緒に歌い始めた。
自分と周囲、今日起きたことについて感謝をするという内容。一緒に歌っていると、本当にすべてが愛おしく思えてくる。歌が終わると、みんなで円になって座る。そして、主催者の方が、今日自分が感じたことを共有してくださいと言い、誰からともなく話し始める。
私も共有させてもらったことはこんなこと。
「ダンサーとして働いていて、踊るとき、自由に踊っていいはずなのに、何かに縛られている気がしていた。かっこよくなりたいと思って練習している中で、そのこと自体、なぜかつまらなく感じることがあった。今日は、いつもと違って、魅せるためではなく、ただただ動いて、体で実験をするような気持ちになった。自分でも、自分の体からどんな現象が起きてくるかわからない。そんな風に動き続けたことで、好きだと思うものがクリアになった気がする。こんな空間を作ってくれた皆さんに感謝します」
なんとも抽象的だけれど、新しい感覚を得られたのは間違いなくて、本当に素晴らしい体験だった。
ほかの方々も、すがすがしい表情で、ここで起きた様々な変化と感謝を伝えていた。
する!!