Day73 Germany
-Berlin
週末はContemporary Danceのあるカンパニーが主催するWSに参加。
7名だったが、スペイン、イスラエル、フランス、USAそして日本と様々なメンバーが集まっていた。
なんと、日本人がもう一人。それが、どっかで見たことある人だけどどこで…?と記憶をたどりながら話していると、私が東京でJazzを習いに行っていた先生のアシスタントをされていた方だった。彼女は1か月半前からBerlinにワーホリを使ってきていて、来年4月まで滞在するという。
このWS、ウォームアップやマッサージなんかですら私にとっては新鮮なものだったのだが、中身がとっても面白かった。
参加者はなんでもいいので雑誌を持参と言われていた。
何をするのかと思ったら、その雑誌に書いてある単語をランダムに拾って1語1枚の紙に書いていく。
たとえば、She, And, Regret, Rose, Childhood, Again, How, Love, from…などなど。100語くらい書き出したんじゃないかな。
そして、その紙を混ぜて、だいたい10語くらいを選ぶ。
選び方もランダムなので、決して一つのセンテンスになるなんてことはない。
7名中1人が踊り、残り6人は10語の中から読みたい単語を読みたいタイミングで読む。
さらに、ここにチェロの生演奏が加わる。
ダンサーは、読まれた言葉とチェロに反応して体を動かす。あるいは、読み手もチェロもダンサーの動きにまた影響されて動いているから、常に相互に作用している状態。
すべてが即興。もう2度と同じことは起こらない。
この瞬間に、ここに存在する人たちが、言葉や音、そして動きといったものを投げ込むことで起きる現象。
読み手のなった時は、無性ににダンサーを動かしたくなる時もあれば、何も言葉が出てこず、ただ彼女を見ていたいと思う時もある。そして、どうしてそう思うのか自分のことや周囲のことを観察していたりもする。
踊り手の時は、言葉に反応して何かの場面が頭に浮かんでは消える。それを追いかけるように体が動く。追いかけて動いているうちに、新しい単語がどんどん投げ込まれる。私が私をコントロールしているのか、コントロールされているのか、あるいはだれもしていないのか。
今まで音楽のために踊っていた時は、「音楽が体に入ってきて体が動く」という「音楽→体」しかなかった。というより、あんまり頭を介さない方がいいと思っていた。
けれど、この体験をして、「言葉や音が頭に入ってきて頭がイメージを作って体が動き、それに反応してまた言葉や音が頭に入ってきて…」というループになった。
「言葉・音→頭→体→言葉・音…」
体は体が動かしているのではなくて、頭が体を動かしているんだと感じた。当たり前だけど、脳が指令を送って体を動かしているからそうなんだけど。
頭は意識があって、体には意識がないような。
新鮮な試みに、新しい感覚を得られた、刺激的なWSだった。
明日は何が起きるか、わくわく!
(写真はPotsdam)
つづく…