A Girl Wataiko Drummer

Day46 Scotland, Engnlad
 -London

Royal Mileを歩いていると、公演のビラ配りをしている日本人女性に出会った。

彼女は太鼓衆一気という和太鼓演奏のメンバー。ショータイトルはZipang Rock。日本各地で演奏しているほか、こういった海外のフェスティバルにも足を延ばしている。

短髪がきりっとかっこいい、でもとってもかわいい彼女。現在23歳で、メンバーになって4年目だという。

どういった経緯で和太鼓をはじめ、またプロ奏者としてメンバーになったのか聞いてみた。

彼女は高校生まで、モスクワのボリジョイバレエアカデミーに所属していたという。

ボリジョイバレエ?!のっけからびっくりな話。

ボリジョイバレエといえば名門。ならば、バレエあるいはクラシックバレエ以外でも踊りの世界に進むのではないかと想像する。なぜ和太鼓…?

もちろんダンサーの道を考えていた。けれど、悩んだ末、高校で帰国し、日本の大学へ進学することにした。

なぜ…?

それは、こう踊りたいというイメージははっきりあるのに、それを自分の体ではどうしても表現できないとわかったからだという。

そして帰国。

その後、人の紹介で太鼓衆一気の公演をお母様と見に行った。お母様はピアノの教室をされていて、ご自身の生徒さんに、この先生から和太鼓を習う機会を作ってあげたいと思われ、お母様が太鼓衆一気のリーダーに連絡をされたとのこと。それがきっかけで彼女も和太鼓を習うようになった。

それでなぜプロ奏者に?

彼女は、リーダーの演奏を見て、この人の求めることは、私の体で表現できると思えたからだという。

ここまで聞いて、腑に落ちた。バレエの時に葛藤した、頭でイメージできることと、体で再現できるものの違い…これがリーダーの求める和太鼓演奏において、彼女の中でピタッと合わせられるとわかったからということ。

この意外な経歴を聞いて思うこと。彼女はバレエの時、イメージ通り表現できるようになるために一生懸命、練習してきたはず。人は、練習すればできるようになるはずと信じるから練習する。人は、諦められないから練習する。でも、それは、できないことを認められないから、手放すことができないともいえるのかもしれないと思った。

「諦めなければ道は開ける」なんてよく聞くけれど、何もかも諦めない精神とか、ひとつたりとも手放さない執着、ということではない。できないことを認め、できることの可能性を探す。その可能性を追求することを諦めなければ道は開けるということだと気づかされる。

バレエの時に葛藤したことを、別の道で、過去の葛藤を乗り越える形で、新しい道を決めた彼女。道を変えることは、逃げることではなくて、むしろ自分と向き合い逃げない強さがあるからできることだと思った。そんな強さがにじみ出ている彼女は本当にかっこいい。

この話を聞いて、今日の夕方の彼女たちの公演をさっそく見に行くことにした。

公演の話は次回。出会いに感謝です!

つづく…

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