【テレビCM③】会社のテーマソング

前回、前々回の記事で、ロゴダンスロゴダンス言うとりますが、実は今回のCMの目玉はダンスの前に、まず歌だったんです。

 

歌、つくっちゃいました。つくってもらっちゃいました。

 

CM制作のお話しをいただいたとき、テーマソングをつくって、それを踊るCMにするということで、いったい私は何屋さんなんだろう?という仕事内容でした。

 

「ダンス屋さん」をはるかに超える仕事なんですが、具体的には・・・

 

CMコンセプトを考え、作詞作曲の方と一緒に歌を作り、ミュージシャンの方とレコーディングをし、振付を考え、現場に行ってダンスを教えながら撮影し、自分も踊り、映像会社さんと一緒に編集に関わり、納品となります。

 

いろいろやった。いろいろやった。

 

でも歌をつくるのは初めてで、これは本当に新鮮でした。

 

シンガーソングライターさんにイメージをできる限り具体的に伝えるのですが、それがおもしろいように音になってかえってくるのです。そりゃ餅は餅屋、それができるからシンガーソングライターさんなわけですが。

 

ちゃんと音楽が生まれてくるんですねー。

 

私は、聴いたものに対して、「これの音がいい!」「もっとこうしてほしい」というのは言えるんですが、じゃあ生み出せるかというと、1音たりとも出てこない。長年ダンスをやってると、それなりに音楽を聴いているはず。でも、「音楽をつくる」という意識で聞いてこなかったから、生み出すという回路がまったく無かった。

 

そういえば、私は幼稚園から中学生まで10年ほどピアノをやってたんですけど…思い返すと、やっぱり、音楽をつくるという意識は無かったと思う。楽譜通り弾けるようになること(プラス、表現をうんぬん)に終始していて、「音楽をつくりたい、生み出したい」というスイッチが入ったことは一度も無かったな。

 

対してダンスは、小さいころから、テレビで流れてくる音楽やらなんやらで自由に踊ったり、バレエやジャズのレッスンでも、こんな振付ならもっと素敵かもと妄想したり(自分ではまだ踊れないような難しい振付なことも多くて妄想が膨らむばかりだったけれど)、とにかく、つくるスイッチがいつも入っていた。妄想しては、その妄想を実際に踊れるようになりたいと練習し、妄想しては練習し、の繰り返しだったと思う。

 

いつ誰が押したのかわからない「つくるスイッチ」。

 

シンガーソングライターさんは音楽の、私はダンスの、それぞれのスイッチを入れっぱなしで生きてきて、今にいたるのかもしれないと思いました。