初演の振返り(読解ディスカッション)

ストーリー・音楽・振付の関係について。

絵本/アニメ「きりのなかのはりねずみ」をモチーフにした作品なので、創作開始時点で、まずあるのは原作です(あたりまえだけど)。

結論からいうと、原作の読解なくして、舞台はつくれないってことです(あたりえだけど)。原作の読解が深まると、おのずと音楽と振付がついてくるんだなということを実感したのです。

こういうことって皆さんにもあるんでしょうか?本を読んだり絵を見たりすると、それにぴったりな音楽(自分の聞いたことのある曲の中からですが)が脳内再生されること・・・勝手にBGM(笑)私はよくあるんですが、「きりのなかのはりねずみ」を読んだ時も、脳内再生がありました。

でもまだ読解が浅いうちは、読むたび曲が変更されたりして、きまぐれな脳内再生でした。これでは、舞台をどう進めたらいいのか、決め所が無い・・・。

そこで、いったん音楽はできるだけ忘れて、読解に集中ようと。絵本だから文字数は少ないのですが、その分行間をにたくさんのことが詰まっていますし、もちろん絵にもたくさんのヒントが隠れています。しばらく国語の授業のように、どういう気持ち?なぜこの行動をとった?この場面には書かれていないけど他のキャラはこの時何をしている?などなど。

そうすると、キャラの性格、基本姿勢、基本の歩き方、仕草や癖といった動きのパーツ(まだ振付と呼べないようなパーツ)が自然と導かれていきました。ひとまず、その動きのパーツを収集。

そうしているうちに、自然とキャラ同士の動きの掛け合いなんかもわかってきて、だんだんとパーツが繋がって振付らしきものができてきました。

それくらいになってもう一度、音楽脳内再生を発動させてみると、ぴったりな音楽、しかも気まぐれに変わるような頼りないぴったり感ではなく、納得感と興味深さを併せ持ったぴったり感のある脳内再生がされました。

この過程は一巡で終わるのではなく、何度も繰り返し、創られては壊されを繰り返し、作品となっていきました。

いきなり振付でも音楽でもなく、ストーリーの読解をどれだけ深くやれるかがカギ、という当たり前のことですが、それを身をもって実感しました。

ちなみに、読解は私だけでするのではなく、共演者のお二人ともディスカッションしていきました。お二人とのリハーサルは、踊ったり朗読したりする時間は2割くらいで、8割は読解ディスカッションにあてていました。絵本とノートを広げて皆で国語の授業(笑)

なかなか、振付を進められず、自分だけならまだしも、共演者を待たせていることになるんじゃないかと、最初は焦りました。でも、付け焼刃な振付では、読解が進むにつれ、納得いかなくなります。だから、焦る気持ちを押さえて、ディスカッションを重ねました。

これは、正解だったと思います。急がば回れ。

読解からどうやってキャラの基本動作が導かれたか、そして曲のプレイリストはどなったかはまた別の記事で書きますね。

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