銀座の画廊で出会ったエピソードその2。
3名の女性のグループ展。70代後半~80歳前半の方々。
画廊に入るなり
「あなたステキね。服も帽子も似合ってるわ。絵をやってらっしゃるの?」
「踊りをしているんです」
「まぁ!!ちょっと、あなた呑んでいきなさい」
?!?!?!
入って1分で、焼酎を注がれた。グループ展初日で打上げ(?)が始まろうとしていたところへ私が来てしまったらしい。いやいや、スナックじゃないんだから!笑
画家さん3名と、男性の先生1人、ご友人の女性1人に私。
初めましてでこんなに楽しい時間をプレゼントされるなんて、さっきの画家さんといい(前記事)、ここといい、ポジティブな熱源に私は自然と吸い寄せられるらしい!笑
ここでも、忘れたくないことがあったから書き残しておこう。いっぱいあったけど、3つだけ。
ひとつめは、3人とも全く違うスタイルで、そしてそれぞれ、その人そのまんまの絵だったこと。お名前を聞く前から飲み始めちゃったけれど、少し皆さんとしゃべると、どの人がどの絵を描いたか、すぐわかったのだ。聞いてみると、ちゃんと当たっていた。
たとえば、一人の方は、毒舌でムードメーカー。だけど、何を言っても、決して悪口にはならない。毒舌はすべてユーモアになるから、もう笑いっぱなし。彼女の絵は、淡い色で、楽器や音符がモチーフになっていて、夢の国みたい。どんなに毒舌を言っても、それは愛情たっぷりで、かわいい世界を持っている人だから、そうなるんだろうな~と思ったり。
ふたつめは、「旦那さんに感謝しなきゃよね~」と皆さんおっしゃっていたこと。
「私の絵は、もうすぐ高値が付くって、旦那を騙してかれこれ20年続けてるのよ。ははは。最近はそれでは騙せないから、死んだ後に値が付くって言うようにしたの。ほほほ」
と笑いながら、好きなようにやらせてくれる旦那さんに感謝していた。
そして、3つめは皆さんお互いに「続けようね」「そうよ続けなきゃよ~」と励ましあっていたこと。
「このグループ展は20周年なのよ。最近では、体のどこが痛いだの悪いだの、あとは、あの人は死んだとかまだ生きているとか、そんな話ばっかりだけどね。描き続けなきゃね~」
人生のいろんな出来事を経ても、なおやり続けられるのは、仲間や家族がいるからこそだなと。まだ28歳だけど、今すでにそんな幸せな環境にいることを再認識。
それにしても、3人とも50代といっても不思議じゃないくらい若かった!
ありがとうございました!
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まだまだ、私は始まったばかり!
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